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行きたい時に行きたい現場に行く永遠のにわかオタク。全次元の男子バレー関連、若手俳優、隣国アイドル、J事務所、スケートなどを鬼の形相で追っています。

演劇ハイキュー「最強の場所~THE LIVE MIX~」とかいう宗教歌集

 

 

 

推し校が宗教になった話していいですか?ファンの間で宗教だとか拝むだとか言われることはオタク周りではよくあること(?)ですが、公式のいちコンテンツの音楽で宗教化されることになるとは思ってもみませんでした。なので昨年10月20日に初めてそれを耳にしたときはただただありがたい気持ちで手を合わせていたのですが、教会(会場)に足を運ばなければ・或いは4月に手に入った映像を再生しなければ聴くことができないものだったはずのそれを、いつどこにいても聴ける媒体をついに先日手にしたことで私は今溢れみなぎる力を使ってこれを書いています。

というわけでサントラという名の宗教歌集を聴いての雑感まとめ。誤解を招かないよう一つだけ言い訳をしておきたいのですが別に怪しい者ではありませんし宗教勧誘もしません。ところで和田俊輔っていう神様知ってます?

 

 

  

01. COLOSSEUM “最強の場所” 

  

東京の陣も含め全8作の中でド頭からいきなりオープニング曲で始まるのはこの作品だけ。原曲バージョンも今回のサントラに先立って配信されましたがLIVEバージョンは和田さんの奏でるノート(日によって違ったりした)がAの音から始まりゆっくりと音が足されていき盛り上がってきたところで原曲が始まる構成。LIVE版だと白鳥沢のパートの冒頭で和田さんがピアノの音を加えるんだけどそれがまた不穏な感じでめちゃくちゃにいい。

 タイトルのCOLOSSEUMは古代ローマ帝政期に造られた円形闘技場だそうでこの時点でもう「最強の場所」自体が神話じゃん.......なんですけど、そういえば八百屋舞台の真ん中は円形でそこに日向影山及川牛島が乗っていたことを思い出し1曲目からエモで死に絶えた

 

 

 

 

アレンジの鬼、才能とセンス ~青城戦~

  

03. 越えて行く。信じている。 

「勝者と敗者」の「ヴァイオリンソロ:信じてるよお前ら」のアレンジで、三年生4人の台詞から始まるアンサー曲みたいな構成になっています。0:40からのメロディラインは「信じてるよお前ら」の調違いで低いところから始まって、最後ちゃんと3つの音(F・A・CのFメジャー、演奏する身から離れて長いので自信はない)で和音になっていて、ヴァイオリンソロの及川さんに対して3人のアンサーなのかなあと思うとエモで死んだ。深読みオタクなのでFで信じるといえばFaithだなあとか考えたりしてしまう

 

 

04. スターティングファンファーレ: 祝祭 

これも「勝者と敗者」のスターティングファンファーレを元にトランペットソロがメインに加えられてスーパー明るいメジャーにしたアレンジで、インハイ予選はあんなに殺気立ってトゲトゲした曲だったのに元の曲を言われなきゃ気付かないほどにとびきり明るくてハッピーで華々しいイメージに。まさに祝祭。海の綺麗な南国の砂浜みがある(伝わらない)

 

 

07. Rebirth 

いつでも「アオバジョーサイアオバジョーサイ!」が聴けるとってもありがたい一曲。お馴染みのTHE GAMEのテーマ部分(よくStarting Orderで使われるやつ)をアレンジした冒頭部分で烏野と一緒に手を叩きたくなる

 

 

08. 青城の音楽: 纏わりつく歯車 

インハイ予選でも使われた「主題:青城の音楽」のアレンジ。原作・アニメともに使われている青葉城西の応援「行っけー行け行け行け行け青城!押っせー押せ押せ押せ押せ青城!」をうまくアレンジして青城の音楽のテーマ部分に取り込んだのが凄すぎて初めて聴いたときは「は??????」となった 和田さんに不可能はない

 

なお行っけー行け行っけー!に紛れて全く別のことを言ってる声が入ってるんですが誰だか大体見当はついています。毎回1人だけ楽しそうに他のことしてた図体のデカい白子をはっきりと記憶しているので

 

 

13. 敗北のプレイヤー: 俺に行かせて下さい 

これも「勝者と敗者」より「向こう側の光」のアレンジ。インハイ予選以降、夏合宿や春高予選の山口サーブの時に毎回「ピアノソロ:弱さの証明」にも使われているこのメロディラインの入った曲が充てられていて、今回はそれの集大成のようなアレンジになっていました。「向こう側の光」ではピアノで表現された光のきらきら輝く音が印象的だったけど今回はストリングスやクラップ音、トムトム等で壮大にアレンジされていて、この試合のヒーローになった山口忠の頼もしさを音楽から感じる一曲。

 

 

17. バイレ 

 本当の意味で京谷賢太郎が加わりついに青城の歯車が噛み合う、というシーンに使われた曲。メロディラインはこれも勝者と敗者から「究極のプレー」のアレンジ。その「究極のプレー」と名の付いたオーケストラ色の強い青城の音楽のメロディをベースに、この試合でずっと異質な存在としてフラメンコで表現されてきた京谷の音楽が加わった曲。アコーディオンの音が加わってリズムが変わりしっかり京谷色が入っているのにちゃんと青城の音楽になっているのがストーリーとシンクロしていて天才の一言。

 

 

20. CROW DANCE 

 青城と烏野の対になった群舞、烏野三年生たち一人ひとりにスポットが当たるシーンで使われた曲。ベースの曲は例のTHE GAMEでよく使われるテーマで、それが冒頭シンセ・エレキっぽい音でアレンジされている。文字が降ってくる三年生の独白のシーンで使われているのが初演・再演の「飛べない鳥」のアレンジでは?と思っていたんですけど似ているような似ていないような......の堂々巡りなのでちょっと断定できませんでした。聴き込みたいし譜がほしい

 

 

21. 終曲:The View From The Summit 

 「勝者と敗者」の「終曲:それは今日じゃない」とエンディング曲になっていた「The View From The Summit」をミックスして壮大にアレンジされたエモの最上級。前述の2曲はこの試合ラストのこの場面で混ぜて一曲として使うために作ったのでは?と思うほど上手くいき過ぎてる。インハイ予選の最後の一点をかけたラストプレーに使われた「終曲:それは今日じゃない」でこの試合のラストプレーも全く同じ始まり方をする(1:22あたりまで)。前回はここで終わってしまった烏野が、3枚ブロックに付かれてほぼ同じ状況で最後の一点を追った日向が、この試合を「The View From The Summit(頂の景色)」で終えるとかいうアツすぎる構成。バラードではないアレンジのThe View~のドラマチックさたるや。感謝。

 

 

 

 

わたしと宗教と推し校と ~白鳥沢戦~

 

  後にも書いているんですがもう白鳥沢の音楽は宗教風しかないのでは?と思っていたところドンピシャ以上のものが来てしまったので初日に聴いた時は推し校が公式コンテンツのひとつで物理的に宗教化されたことに戦慄しました。円盤での和田さんのコメントを聞くと「神格化したかった」「グレゴリオ聖歌のような」と仰っていたので同意とありがたさのあまり言葉が出なかったです。アーメン

 

 

01. Gladiator 

「剣闘士」、冒頭のパイプオルガンとブラスの分厚く壮大な前奏部分でもう既に解釈の大一致すぎて初観劇時に泣き申し上げた。オーケストラ構成のクラシックにサンバにEDMにロック、色んなジャンルが出尽くしてきてる手前もう白鳥沢はパイプオルガンと聖歌で宗教風しかないのでは?それもめちゃくちゃマイナー調で烏野が絶望するくらい怖くて壮大なやつ!と思っていたんですけど期待通りどころか想像をはるかに超えるレベルのドンピシャ音楽が来てしまいもう拝むしかなかった。Starting Orderがまさか神々の紹介になるだなんて思わないじゃないですか。まあほんとの神様はその下で生演奏してたんですけど

 

 

02. Prometheus: 火力、別次元 

原作・アニメと使われてきた応援の「シーラトリザワ!」と似たリズムで後ろから聞こえてくる聖歌の声、長い音符を多用し最大限に重くした音楽の上を刻んで流れていく細かい音符、演劇ハイキューの音楽で物理的に推し校を神格化するなんてことできたんだなとか考えてしまうんですけど文字にするとちょっと何言ってるか分からない感がすごい。曲名のPrometheus(プロメテウス)はギリシャ神話の男神で「その勝利に不可欠な貢献をした」天上の火(火力)を盗み出してきて人類に与えた人………牛島若利のことじゃん………と思ってしまった 推しはこの日ついに神になった

 

  

04. Guardian God: 俺に来い 

西谷の回想シーンで使われた曲。前半の静かな部分は初演・再演でも使われた「飛べない鳥」のアレンジになっていて、旭さんとのやりとりがあるとはいえここにきてそれ持ってくる!?っていう感動が大きすぎたんですけどそこからはじまりの巨人で使われた「黒のチーム」のアレンジに持っていくのも天才なので耳が幸せで脳がしんどい一曲。

  

 

08. GUESS・MONSTER!! 

ボイスが入ってたり電子音っぽかったり不気味で愉快な曲。前半の「天童!」コールは入ってなかったけど心の中で叫ぶのでモーマンタイ。みんなにうざ絡みされてめちゃくちゃ嫌そうな顔してる白布くんや、山形さんに教えられてささやかに左手を上げコールにノッてきたものの急に我に返り「これはなんだ」みたいな顔で停止する牛島さんの顔を思い出して泣く。曲自体は泣くような音楽ではない 

 

 

19. THE GAME -日向vs牛島- 

初演からお馴染みのテレッテッテッテ!テレッテッテ!(伝わってほしい)。影山と対峙していた日向がその影山を味方に付け、今度は絶対王者と対峙するという強すぎる画ヅラとストーリーに負けない派手なアレンジ。シンバルの音多め(大きめ?)、ドラやタム系の中低音打楽器の音も沢山加えている。ように聞こえる(ライブ版なので音響状態も普段のサントラと違うしあんまり自信がない)

印象的な曲なのですごく聞きなじみがあるように感じてたけど実はこの曲が使われたのは影山と牛島だけだと気付いてOh......Japan......となった(影山はこの後選考過程の合宿に行っただけでまだ選ばれてはいない)

 

 

20. Pluto: 王者、その背中 

烏野が追い詰められるシーン。冒頭のエレキから既に敵わないんじゃないか感が出ていて毎度の事なんですけど天才では?なおPlutoプルートー)はギリシャ神話で冥界=死者の世界の王だそうな。白鳥沢戦は神々の遊び

 

  

22. Sync Pulse Dance: 俺にも新しい事ができる...!! 

青城戦の「12.戦術的選手交代」とのアレンジ違いで、「俺にも新しいことができる…!!」は冒頭のピアノにベースラインとクラップ音が足されていてよりわくわく感のある構成に。2曲とも冒頭部分聴くだけで安心感でいっぱいになるんだけど音楽はもちろん尚輝くんの演じるスガさんの存在が大きいなあと思う、よかったスガさんが来た!大丈夫だ!ってなりますね。

スガさんが入ると西谷トスの場合も含めてシンクロ攻撃が来るけど、シンクロの曲のクラップ音に合わせてトス上げる人が攻撃の選択肢5人を指差してそれに合わせてスパイカー達が手を上げるのが好きです。わかっていても「5人もいんのかよ!?」ってなりますね。

 

 

25. 白鳥沢学園高校校歌 

アニメ版の校歌を先に聴いていたのもあって、重めの音符が多くて校歌っぽくない印象だなと最初に聴いたときは思っていたんですけど気付いたら段々左胸に手をあてるようになっていたので白鳥沢は宗教ですね いや国家か?これはもしや校歌ではなく国歌?

冷静に考えると烏野が絶望しかけたところに敵校の校歌が畳み掛けてくるシーンなので大正解でした。バックが低音打楽器とベースラインしかないの怖くてすごい。

  

 

27. 光射す、太陽の通り道 

「日向翔陽、この物語の主人公」のシーン。初演から使われた「太陽の通り道」のアレンジ、調違いで低いところから始まる。みんなの群ゼリや日向の語りに合わせて和田さんが生で演奏してくださっているおかげで話も行き急がないし真っ直ぐ言葉が入ってくるし、ここが一番声と音楽が一体になって一つの曲になっているのがわかっていいなあと思いました。

 

 

28. バレー馬鹿共の宴 

これが入ると思ってなくて衝撃なのとこれからいつでも好きな時に好きな場所で一番好きなシーンの牛島さんの声が聴けると思うと感無量、神(和田さん)に感謝

これだけ与えられてまだ欲を出すのなんて大変におこがましいことなので土下座しながら言わせて欲しいんですけどラストプレーのシーンの「KARASUNO〜バレーは!!!常に上を向くスポーツだ〜」に牛島さんの咆哮入ってたら最高でしたね いや全然大丈夫です円盤見ます

 

 

29. 見つめる先に頂の景色

初演から使われてきた「頂の景色」のアレンジ版。ラストに和田さんの鍵盤ハーモニカのソロが入っていて、観客の拍手で終わる。拍手、消そうと思えば消せたんだろうけど劇団がいつもお客さんが入って完成する、お客さんと一緒に、みたいな姿勢でいてくれたことを最後まで貫いてくれたのかなあと思ったりしました。もしくは曲名に加えられた「見つめる先に」が示すのが一緒に戦ってきた仲間達の姿だったり、その仲間達と一緒に舞台上から見る客席という景色のことだったりして、その景色を表す拍手を入れて完成!にしてくれたのかもしれない。真意は神(和田さん)のみぞ知る。多分。

 

 

 

 

というわけで入信のご報告でした。

 

 

ハイステ新作まであと約1ヶ月半というところまで来ましたが宗教上の理由(新作にプロメテウス不在)で正直期待半分不安半分といったところで、仕方ないことだとは理解しつつもまだまだこの宗教歌集に頼っていかなくてはならない状況です。本格的に稽古が始まって楽しそうなところが見られたらもう少し心安らかになるんじゃないかと思いながらわたしは今日も自分の耳でn回目の宮城県代表決定戦を開催しています。

 

 

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どうでもいい余談

 

原曲版3曲もダウンロードして聴いているんですけど原曲COLOSSEUMをアラームに設定すると必ず牛島若利の入場場面に合わせて目が覚めるのでオススメです。胸のヒットを打つ癖が付きます。エクササイズにもなって朝から健康的ですね!効果の有無は知りません