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行きたい時に行きたい現場に行く永遠のにわかオタク。全次元の男子バレー関連、若手俳優、隣国アイドル、J事務所、スケートなどを鬼の形相で追っています。

ゴミ捨て場の決戦・大阪11/7マチソワ ~走、お前サイドやってみねえか~

 

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地方へ出られなくなりそのまま終わってしまった最強の挑戦者を乗り越えて、無事大阪にゴミ捨て場の決戦が来てくれました。少しでも気が弛めば公演全てに影響が出ると考えながら日々対策してくれているであろう座組のみなさんに感謝。全員の家に米俵送りつけるしかない。差出人は珍獣になりますが許してください。

 

毎度のことながら独り言がデカいし話が長いオタクの全くレポにならない観劇記録です。バチバチにネタバレを含むのでご注意ください。本当はオープニングの音駒が登場時に踊る大将くんを鉄棒に乗って見下ろしてるところからめちゃめちゃ猫っぽくていい~!とかそういう感想も色々書きたかったんですが海さんと犬岡くんの話があまりにも長いのでカットです。話の長いオタクやめたい

   

 

 

犬岡くんのコンバートについて

 

海さんと犬岡くんの演技の話を書く前に、まず犬岡くんがポジションをMB→WS(OP:オポジット)に変更した件について。ミドルからサイド(レフトとライト)へのコンバートはリアルなバレーで結構頻繁に行われていて、主に器用だったり守備にも長けていたり高さとパワーのある人をサイドに置いてブロック強化しながら攻撃力も上げたい時に適任者が充てられることが多い。

例えば2017年のグラチャンバレーでは2m超えのミドルの選手2人がそれぞれOH(レフト)とOPにコンバートしました。それくらい「サイドを高くしたい」はよくある考え方なのです。※この時はWS表記

 

victorysportsnews.com

 

 

音駒も犬岡くんがMBとして劣っているというよりは、レシーブが赤子状態でも高さで何とか押せるMBにリエーフを使うとして犬岡くんの高さ・パワーとブロックの強さは是非レシーブも必要になるサイドで育てたいという気持ちが大きいのだろうと思っています。以前までの記事でも触れているように海さんはレシーブ力も高くスパイクでも点を取る安定感抜群のユニバーサルタイプのオポジット選手でありながら、身長は176センチとあまり高い方ではない(高さがほしい、と監督が話している時のそれを受け入れている海さんの菩薩顔 is しんどい)。

 

学生バレーではこのセッター対角には「ユニバーサル」や「ユーティリティ」と呼ばれる万能型の選手や守備力補強のための選手が置かれることが多い。「牛島さんはレシーブの時何を考えてますか」とエースの自覚 - nooooooote

 

さらに音駒は攻撃力の高い両レフトも176、178センチと全国を相手に戦うには高さが少し心許なく、いくら研磨の戦略で戦えるといえどいざとなったときサイドに高さを出せるよう選択肢を強化しておきたいのは結構必然的だったわけです。

 

高校でポジション変わることってそんなにある?とも思われそうですが、例えば頌利先生の母校なんかも昨年のインハイ予選はミドルのエースをレフトに変更して使っていたり、一昨年はその年の公式戦ほぼ全てで当たりフルセットになっていた因縁の相手・清風高校への奇襲策として春高予選準決勝でリベロの選手をスパイカーに変更しスタメンで使うくらい頻繁にポジション変えている所もあります。閑話休題

 

 

さて今回演劇ハイキューが表現した「海さんと犬岡くん」の話は、いざとなったときの戦力としてレシーブを磨き新しいポジションに入る犬岡くんが入れ替わる相手が3年生の海さんだったというところに始まります。

  

 

 

海さんと犬岡くんと「ナイスレシーブ」

 

今回目を奪われ涙腺を壊されたこの2人の関係性、脚本が書いたのか2人が作ったのか、あまりにもバレーボールで同じポジションを守る人のリアルすぎてびっくりしたので書いて残しておきたくて書きます。死ぬほど長いしあくまで自分が見たものと個人的な考えのすり合わせなので時間に余裕のある方以外は飛ばしてください。

 

2セット目終盤、日向が復活した烏野に対抗するには…と研磨が犬岡くんの投入を要求する。登場の瞬間のがんばるぞーっ!!!がかわいくておかえり!!!という気持ちになるシーン。

 

ここから犬岡くんの機動力と高さを活かし日向対策も進む、はずが烏野の方も完全にギアが上がっていてブロックアウトを取られる。ここで回想に入り、犬岡くんはワンポイントブロッカー(一時的に高さを出すために入る選手)として入ったのではなく、ポジションを変えいざという時海さんに代わるライトプレーヤーになっていたことが明かされる。

「俺に代わって入るからにはレシーブも相当頑張ってもらわないとだけどな」と鼓舞する海さん。リエーフにポジションを取られた悔しさどころではなくなり、一念発起してレシーブ強化に取り組んだ犬岡くん。

 

「1本目(これ)を上げなければそこでプレーはお終いなんだ」といつも難なく上げてみせる海さんの代わりとして入る責任を知った彼は「“恐い”と気づいてしまったから もう立ち向かう以外無い!」と、Aパスでこそないものの練習の成果あって田中さんの強烈なサーブを上げる。「まだナイスレシーブとは言わないよ」と期待に満ちた海さんの声が響く。

が、そのセットはお互いの攻撃の応酬の末に日向のレシーブで音駒コートに返ったボールを拾いきれず烏野が獲って終わる。海さんは「やられた」という顔に一瞬なるもみんなに次に向けた気合を入れようと穏やかな様子で、勿論犬岡くんが最後拾えなかったことに対して何か言おうとしたりはしない。

 

ところが拾いきれなかった選手達が身体を起こす中、犬岡くんは拳で床を叩いて俯いたままなかなか起き上がれない。かと思ったら、コートチェンジの瞬間急いで身体を起こし海さんに謝るように深く頭を下げてそのまま去っていく。負けたら引退の試合の場で海さんに代わり試合に入ることの責任を感じている犬岡くんと、思いつめた顔の犬岡くんの背中をじっと見つめている海さん。

 

コートチェンジ後は一人離れたところで考え込んでいる犬岡くんにリエーフが話しかけに来たりして一瞬笑顔になるけれど、一人になるとまたすぐ考え込んでしまう。犬岡くんだけでなくトラや他の選手も疲れが見え始め音駒ベンチが微妙な雰囲気になってきたところで黒尾さんが口を開き、疲れモードだったチームの雰囲気がやわらかく前向きになる。

 

今なら、とすぐさま海さんが犬岡くんを呼びとめ、笑顔で何か話しかける。声は聞こえないので推し測るしかないこの部分は、「大丈夫」かもしれないし「こうしたら良くなるね」かもしれない。驚いたような顔の犬岡くんに海さんが右手をグーにして差し出すと、やっと張り詰めた糸が解けたような泣きそうな顔で海さんのグータッチに応える。

 

 

 

ここで、自分が応援しているVリーグチームの同じポジションにつく選手たちの昨年最後の試合のことを思い出した。彼らの場合は違うタイプの選手同士というより、2人ともがまさに海さんのような安定感のあるプレーヤーだった。

 

コートを支配するほどの安心感と比類なき献身。相手の強打を無力化するレシーブ、ラリー中の粘り、勝負どころでの決定力

大学バレー - ジェイテクト・藤中優斗 早稲田での苦悩と栄光、Vリーグ1年目で確かな力に | 4years. #大学スポーツ

 

試合に出られなかったベテラン選手と、そのポジションに代わって入ることになったルーキー。選出された状況は全く異なるけれど、音駒の2人のやり取りはまさにそれだった。タイムアウトやコートチェンジでこまめにお互い声をかけ合ったり2人でグータッチでコミュニケーションを取っている海さんと犬岡くんは、同じポジションを守るもの同士のやりとりそのものだった。

 

僕が試合に出ているときは常に声をかけてくださったし、その分、必ず自分の責任を果たそうという思いでした。(藤中)

 

この2セット目終盤の犬岡くんの悔しさから3セット目開始時の海さんと犬岡くんのリアルであたたかいやり取り。そして終盤、一度目は崩されながら上げていた田中さんの強烈なサーブを犬岡くんが海さんと同じフォームで完璧に上げる。あっと思った瞬間に海さんからやっと聞けた「ナイスレシーブ」。こみ上げるものを我慢するようにぐっと手を握る犬岡くんの姿。

 

ベンチから浅野が歩み寄り、具体的なプレーのアドバイスを「大丈夫だから」という言葉を添えて伝えてくれた。そして、一言。「俺の分も頼むぞ」

それだけで目頭が熱くなった。試合中なのに、涙がこぼれ落ちそうになった。

 

原作では爽やかに描かれたこの2人のやりとりが、同じポジションを守るもの同士の関係性としてここまでリアルに丁寧に演じられたことに驚きと感謝でいっぱいになった。「烏野、復活!」から4年、帰ってきた犬岡役の太郎くんがパフォーマンスだけでなくここまで完璧に2人の関係性を演じるほど頼もしい存在になっていたこととも重なってもう情緒ストレート負けゴリラオタクどっかいけという感じなんですが見ていてあまりにも心を打たれたので書き残しておきました。

 

悲報ですがここで既に4000字を超えました。話が長いオタクやめてください!!!!!!!!!!!!!!!!そして武子直輝先輩、中村太郎くん、ありがとう!!!!!!!!!

 

 

 

 

ケンマコワイ

 

サバイバルナイフで切り付けあう研磨と日向の殺陣シーン、あまりにも最高だし本気で倒し合うトモダチの唯一無二感がすごい。あと永遠に思ってることなんですが永田研磨はパフォーマンス中の髪の使い方・処理の仕方が上手すぎるので前世がガールズヒップホップの女王とかかもしれない、知らんけど

 

本当は鳥籠シーンの音駒の怖さを書きたかったんですが全然まとまらなかったので東京の配信と大阪初日マチソワで自分に響いた研磨リストを箇条書きにしてお茶濁しておきます。

 

サイコ研磨シリーズ

「(ハッ)翔陽!..........面白いままでいてね......へへ.......」

「それが二本、三本になればいい......」

「助走は翔陽の翼だね(ニコニコ)(羽ブチッ)」

「面白い翔陽が終わっちゃうのは悲しい(つまらなそうに鳥籠を覗きながら)」

 

最高研磨シリーズ

「サーブで取れる人は取ってね」

「(根性推しのトラに)あっち行け!」

「「まだ死なないでよ!!!!!!!」」

「バカ!!!ボール!!!まだ落ちてない!!!!」

 

 

 

GWの練習試合風景、ネタが渋滞

 

冒頭の練習試合シーン(コートの中での移動、ボールを追う視線、あまりにも完璧すぎて普通にめちゃめちゃバレーボール)、終了後に配信では見られなかった色々な絡みが渋滞していたので気付いた分だけ書いておきます。

 

まずは田中さんにマネージャーの名前を教えてくださいと請うトラ。「清水潔子」と伝え名が体を現している!と意気投合しあまりの尊さに向かい合って合掌する2人(サイレントなのに言ってること全部伝わるのすごくない!?)。からのトラが「うちにも坊主いるんだぜ!」って感じで海さんを紹介。なぜか挨拶して握手する坊主ズ。なぜ

 

 

中央には影山に追い回され逃げ惑う研磨。ツッキーにちょっかいを出している黒尾さん。まだまだ見られていない場所があるので、今週末の観劇までには目を24個くらいに増やしておこうと思います。

 

  

 

 

音駒3年生日替わり

 

冒頭やラストなどちょこちょこ日替わりを入れてくる音駒3年生のやりとりまとめ。

 

大阪初日マチネ

黒尾さん「グーはチョキには勝てるけどパーには勝てないと思いま~す」

夜久さん「オイ誰がパーだ!!!!」

黒尾さん「君だよ君」

夜久さん「俺か!?」

 

大阪初日ソワレ

夜久さん「オイ誰がパーだ!!!!」

黒尾さん「考えたら分かるくな〜〜〜い??」

 

 

試合後の3年生日替わりソワレ
黒尾「明日さあ……部室の掃除でもすっか」
夜久「そうだな」
黒尾「お前が八割やって」
夜久「何でだよおかしいだろ」
 
引退後の部室掃除というリアルな話、頌利先生も経験したゆえのアドリブなのかなあと思うとちょっとグッときますね。
なおミカちゃんと大将くんのこの後のやりとりは確か東京配信では「お昼何食べよっか?」「優のおまかせで!」みたいな感じだったと思うんですが

 

 大将くん「もう見るの飽きたでしょ」

ミカちゃん「ううん、面白いよ!優は?」

大将くん「ミカちゃんがいいなら梟谷が負けるとこも見ていきたいな〜〜」

ミカちゃん「なにそれ〜性格悪い!」

 

と原作でも使われていた話に変わっていました。

 

 

 

 

 

音駒2年生日替わり

 

大阪初日マチネの気合い

トラ「気合いだ気合いだ〜!!」

福永「перец!」

トラ「お?ロシア語で気合いか?」

福永「パプリカ」

トラ「なんで今言ったんだよ」

研磨「も〜〜……しんどい(笑)」

 

 ハイステ大阪初日ソワレの気合い

トラ「気合いだ!気合いだ!」

福永「試合は〜気合いだ!俺はケンマに〜期待だ!(ラップ)」

トラ「お前もっと練習ではうまかったろ!(笑)」

肩震わせて笑ってる研磨さん(笑)

 

 

大阪初日ソワレ音駒2年ハケ

トラ「研磨!今度俺にもゲーム教えてくれよ!」

研磨「え〜〜〜……何を」

トラ「何でもいいから一緒にやろうぜ!!(福永くんの肩組みながら)」

 

 

小ネタいろいろ

 

・犬岡くん、「やっぱり今日は研磨さんがやる気だ!(ハイタッチ誘い)(研磨さん片手でペシン)」

・犬岡くんは出番の前必ずベンチでドリンクを一口飲んでからよし行くぞとセット裏に向かうのがルーティンらしい。背中が最高にいい

・名前まで獅子でロシアの血も入ったタホリエーフ、鉄棒セットのてっぺんで23巻表紙と同じ体勢でしばらく保ってるの本物すぎだし体幹強すぎ これぞ2.5次元

・試合開始前に研磨と監督がベンチでしっかり話してるのがリアルバレー感すごい。セッター出身の猫又監督と研磨ちゃんならでは

・oh~!ねこま!oh~!ねこねこま!のところ、こっそり一番上に上がって一緒にやってる猫又監督に気付いて「え......?」みたいな顔でチラチラ見ている研磨ちゃん

・アリサさんあまりにもかわいすぎてオタクもワインレッドのニットワンピ買った

 

 

 

職人の技、音駒のチームワーク

 

あまりアクシデントの話を引っ張っるのもどうかとは思うのでツイートを貼っておくだけにしますが、初日マチネでたまたま上手側を見ていたときセットの木の板?が剥がれたり何かが舞台袖から倒れてきた?のをごく静かに何事もなかったかのように対処したチーム音駒の話です。(倒れたのではなく何かがひっかかっていた?との話も聞いているのですが真相が語られない以上はとりあえずこのままにしておきます)

 

 

 

今作の生観劇は初だったので自分が把握していないだけで演出の一部かな?と思って後から気付くほどに自然だったので、あまりの落ち着きぶりに「音駒、何やっても強い...」と震えた大阪初日でした。4年目の貫禄、伊達ではない。新しく加わった仲間もみんな大変頼もしくてありがたい限りです。

 

さて、いつも研磨くんがヒートアップすればするほどわたしの頭も感情の波でパンクして鳥頭発揮するのでさすがに今週末の観劇では落ち着いて観たいと思います。劇団ハイキューが今日も元気!!!!!珍獣オタクも元気!!!!!