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行きたい時に行きたい現場に行く永遠のにわかオタク。全次元の男子バレー関連、若手俳優、隣国アイドル、J事務所、スケートなどを鬼の形相で追っています。

ゴミ捨て場の決戦・大阪11/14マチソワ 〜祝5周年・まだ ボール落ちてない〜

 

 

 

 公演再開予定のお知らせでパワーがみなぎったので勢いで記事編集ページを開いたらとんでもない文字数になっていて泣きながら文字数を削っているオタクです。先日ちょっとバズっている諸々を読んだところ、「やたらスクロールバーの小さい記事は大体説得力が無い」そうです。すまん。話が長くて本当~~~~~~~~~に申し訳ないんですが、今回の件で改めて自分の見たものとそれに対する感想はできるだけ文字にして残しておきたいなと思いました。いつが最後になるかわからないような状況、精神も極限状態で挑んでくれているだろう演劇、受け取るのも全力でいたいなと思います。

 

別に言い訳したかったわけではないんですがここでお知らせがあります。削っても削っても6600字が限界でした。いつもの如くあくまで個人の感想で自己満なスーパー長文観劇記録なのでもし怪文に興味のある方がいらっしゃればお時間に余裕のある時にお読みいただければ幸いです。

 

 

 

鳥籠への流れと音楽がすごい話

 

音駒クエストの後、集団行動っぽい動きから始まる二幕の演出と音楽がいつのまにか音駒に捕まっていた日向を表現するのにすごく効果的だった話です。

冒頭から日向狙いのショートサーブ、音駒が西谷に拾わせ日向のライト側への助走を潰すという作戦を暗に進めているシーン。この西谷日向牽制時のみに鳥籠の曲で使われている金属を叩く音(摺鉦?)が入っていることにこの日のマチネで気付いて「この時にはもう鳥籠匂わせてたの!?」となりました。音楽の伏線すごい。

 

空中戦を戦う烏野の方がダメージが大きいことに触れられた後、音楽は「カラスを地面に引き摺り下ろせ!」の台詞とともにこのシーン一番の盛り上がりパートであるゴミ捨て場の決戦ラップへ(ここ、東京の陣でこういうスタイルが採用されてなければこうならなかったかもしれないと思うと挑戦してくれてよかった)。盛り上がりと烏野のシンクロ攻撃、影山のサービスエースで研磨の思惑には気付かない作りになっている一方で、まだ守備完成の最終段階じゃないということに大将くんが触れる。

 

さも「調子の出てきた烏野相手にタイムアウトを取らざるを得ない音駒」という風に見える状況で、なにか勘繰りはじめる西谷。ここからレベル上げの時間へ。ゲーム音っぽい音楽やSEが流れ、セットをチェス盤のように使ってここまで少しずつ日向の動きを封じる土台を作ったものを確実に完成させていく。しばらくするとゲーム音楽が流れていると思っていたのに気が付くといつのまにかハープとフルートの鳥を表現しているっぽい音楽に変わっており、研磨が笛と同時にサーブを打って相手のペースを作らせなくなったあたりになると既に変わりきっている、からの鳥籠完成。

 

鳥籠完成までは研磨の思惑は烏野にはバレていなくて、それでいて着々と準備が進められていて気が付いたら捕まっていたという状況をすごく効果的に表現していたことに驚くとともにリエーフの研磨さん怖いです!と同じタイミングで和田さん怖いです!になりました。この後の魔法使い研磨が操る音駒の棒パフォーマンスもすごいのでどこかで書きたい。

 

 

 

幼馴染のコンビネーションダンス

 

ここ、演出としてというよりパフォーマンスにめちゃめちゃ好きな部分があるので書いて残しておきます。黒尾さんの「最近のバレーはどうだい」に月島くんが「おかげさまで」「本当におかげさまで 極たまに面白いです」と答えた後の、月島山口・黒尾研磨の幼馴染コンビネーションダンス。

黒尾さんと月島くん・そして2人のバレーになくてはならなかった相棒2人という組み合わせもさることながら、めちゃくちゃ好きなのがここのラストの4人で銃を突きつけあう振りつけ。黒尾→月島、山口→黒尾、研磨→山口、月島→研磨の順にオンカウントで構えるんだけどちゃんと引き金の音が鳴るのもいいしお互いの相棒を狙う人を自分が狙うという構図も好き。

戦闘力の高いものを見るとテンション上がりがちな小学生男子の人格になってしまう珍獣系オタクおすすめのカッコいいシーンです。

 

 あとこのシーン、木兎さん達もきっかけになっているので映像使うなら「本当におかげさまで」のタイミングで投影したらよかったのでは感はあるなとちょっとだけ思いました。

サーブ&ブロックの直後に研磨くんが黒尾さんに「クロのせい(怒)」みたいな顔してるの、原作とリンクしてていい。パフォーマンス意外の細かいところまでこだわっているシーンだなと思います。

 

 

 

クロと研磨と「約束」

 

東京の陣の幼馴染2人の約束のシーンがそのまんま出てくる二幕冒頭、東京の陣で見た時は物語として一本の軸を作ろうと入れられたオリジナルストーリーであり唐突な要素のようにも見えた「約束」がちゃんと本編と重なって見えるようになっているのがすごい。東京の陣ではこの回想は音楽だけで台詞はわからず、なんとなく日本一を約束したんだろうなというくらいの理解だったし、個人的には概念として受け止めていたし、どういう感想が出るかは人によるかなあとも思っていました。

 

ところが今回全く同じシーンが台詞を入れてなぞられ、あのシーンで二人が何を話していたかがわかり「ゲームクリアの方が悲しい」研磨に対しクリアできていないバレーで日本一(クリア)になってから言え、とあの木に文字を彫ったことが明かされる。原作には無い要素だけど、ちょっと強引にバレーを続ける道に誘ったと思っているクロと、それに「『さてとやらなくちゃ』って思うのは悪くない」とのってきた研磨という構図に繋がって、演劇ハイキューのストーリーとして一本の線になっていく。

 

これを踏まえての終盤、土壇場で研磨が迷うシーン。「ネット超える 叩かれる どうする オーバーネット誘う リバウンドとる 戻す」思考を巡らせ選択するよりも先に、助走に入って来ていた黒尾さんに気付いた研磨が「クロ」を選ぶ。瞬間、幼少期の2人だけの練習がフラッシュバックする。ぼやっとしていたチョキとグーのやりとりが、無条件の信頼関係として意味のあるものにかわる。そして研磨が呼ぶ「クロ!!!!!」の信頼に満ちた声、何度見ても泣かされてしまう。

 

原作では黒尾さんを呼んだ描写はないんだけど、永田研磨の演技がすごく良くてあの瞬間迷いが消えたのが伝わるので呼んでくれてよかったと思うし、人形云々はあれどフラッシュバックの演出もまんまで天才だなと思う。

チョキとグー、黒尾鉄朗と孤爪研磨という幼馴染2人の無条件の信頼と、近藤頌利と永田崇人というここまで一番長く劇団ハイキューを支えてきた2人の信頼が重なってしまうところもあるのかなあ。中の人のことをあまり考えずに出来上がったものを受け取りたいと思うし、勝手にオタク特有のクソデカ感情が入っているのかもしれないけれどそれ抜きにしても最高のシーンなのでずっと脳に焼き付けておきたい。

 

ところで、ここで使うことを想定して東京の陣では台詞を明かさなかったんだとしたらすごすぎるし、台詞が無くて「や、く、そ、く」の輪唱だけだったのは作品テーマの「約束」を唱えていたのではなくて、研磨のおぼろげな記憶の中でクロの言った「約束だ」がリフレインしていたのでは?と思い始めた。ウォーリーさんにしてやられている。ハ~~~~~~~~~~円盤見ます(ドデカ溜息)

 

  

 

史上最もリアルなバレーボール感

 

今作、特に冒頭の練習試合再現シーンですごいなと思ったのが、すごく「バレーボール」感が強い。個人的に現地観戦と観劇を始めたタイミングがほぼ同じなので、数年経って自分がバレーボールの全体的な動き(ブロックに合わせた後衛のフォローの動きとかセッターが前に出てくるところとか)を見るのに相当慣れたのかなあと最初は思ってたんですが、何度か見てやっぱり今までの作品の中でも相当バレーボール感が強いなと思いました。ハイキューはマンガなのでプレー中に説明や心情が入るわけで、それに合わせたスピードで表現したりネットを動かしての演出が殆ど。なので普通にネットを隔ててリアルなバレーボールの動きと速さが再現されたことって今までなかなか無かったなと思いました。恐らくほんの1分程度だと思うのだけど、練習試合のシーンをいざリアルなバレーのスピードで見るとまるで本当にバレーを見に来たような没入感がすごい。

 

そして汗の話、頻繁に入ってくるモッパー。チームにアクシデントが起きた春高のコートで、時間を稼ぐために取れそうにないボールにフライングで飛び込みコートを濡らして床を拭いていた選手がいた*1ように、1月でも汗だくで戦っているリアルな姿を思い出す。

 

さらにそれぞれのポジションに必要な資質やコンバートの話と、武子・太郎コンビの演じる海さんと犬岡くんの、支え合い・互いへのリスペクトを欠かさない・同ポジション同士のバチバチするだけではない独特な関係性の再現。

 

人間模様やパフォーマンスが大きな魅力の演劇ハイキューで、それを損なわないままここまでバレーボールを感じられるのはすごい。きっと細かい動きまで色々こだわっているのだろうと思うのでもっと見たいと改めて思いました。コロナ滅!!!!!!!!!!!

 

 

 

音駒2年生日替わり

 

マチネ気合い入れ

トラ「気合だ!気合だ!」

福永「バレーは気合だ、予測できないのが〜未来だ、予測する術はなく…(グダグダラップ)」

トラ「まとめてからこい!(笑)」

 

 

試合後

 トラ「研磨お前もラップ練習しろよ」

 研磨「え~やだよ俺めっちゃ下手だもん」

 トラ「上手かったじゃん」

 福永「ウワ〜〜ン(泣)(試合後の号泣引きずってる)」

 

猛虎さんはどこで研磨ちゃんのラップを聞いたのか詳しく聞かせてください

 

 

ソワレ

福永「きあ、きあ、気合いと根性!だけど翻弄されてく俺たち烏野上等!気合で○○(忘れた)しろ研磨!音駒の頂上!俺は福永!」

トラ「イエーーーイ!!」

 (観客拍手)

 

 

試合後

トラ「研磨!ラップも練習しようぜ!」

研磨「やだよ……福永すげー上手かったね(笑)」

 

 

 

 音駒3年生日替わり

  

マチネ試合後

  

黒尾(無言で夜久さんをじ~っと見てる)

 夜久「何だよなんか言えよ」

 黒尾「いや、見つめてみた」

 夜久「やめろよ気持ち悪いな!!!」

 大将「敗者側と書いて(ギュッと自分の身体を抱きしめる)こっち側へようこそ(バッと開く)」

海「ンフッww」

 

この後夜久さん海さんギュッバッの動きを真似してクスクスする。海さんのツボを突ける大将くんすごい

 

  

 

ソワレ試合後

 

 黒尾「海と田中ってさあ」

 夜久「田中?烏野の?」

 黒尾「うん、どっちが髪短いんかな」

 夜久「どっちが髪短い!?知るか!」

 海「○○かな(聞こえなかった)」

 夜久「そうなの!?!?」

 海「まあほぼ同じだけどな」

 

 まさかの坊主ネタ!(笑)聞き取れなかったのが悔やまれる~~~~~どっちが短いのか教えてください。

 

 

  

小ネタいろいろ

 

・出た~~~~福永さんのこ・と・わ・ざ!でスルーされた犬岡くん、そのまま準備運動する福永くんの腕にぶつかって吹っ飛ばされてたんだけどソワレで見たときはかわしてました。奇襲に慣れてきた。ワンちゃん。

・試合開始前犬岡くんが何か探してる様子、きょろきょろした後研磨の手にボールが握られているのを見て喜んで回収。ボールを集めていたようです。ワンちゃん。

「スガちゃんが今日もホット」とか貫禄ある「百も承知二百も合点ですよ」とか黒尾頌利さんの演技が良すぎる

・ マチネ、月島「灰羽ってもっとチョロかったはずなのに」スガ「いや突然の悪口」(二人でエガちゃんのオォーイ!のポーズ)。スガさんとならふざけがちな月島くん

・月島くん「僕の事嫌ですか~~?光栄ですぅ~~~」と研磨ちゃんのめっっっちゃ嫌そうな渋い顔

・黒尾さんサーブの時舞台上段からサーブトスを上手側に投げて芝山ちゃんがキャッチするんだけどマチネでサーブトスがそのまんまボール籠に入るという好プレー。ナイッシュー!

・サーブで取れる人は取ってね、で研磨がトラと黒尾さんを指してるの、誰が決めたのか知らないけどバレー理解してる感がすごい。パワーとコントロールのスパイクサーブでSA取れそうな人をちゃんと指してる(そして手を挙げるリエーフ)(自称殺人サーブ)(ハイハイとなだめる海さん)

・ステ山口くん、先代から「影山の心臓マッサージ担当」を引き継いでるのわらってしまう。責任が重い。影山もしょっちゅう失神すな

・田中鐘ヶ江くん、鉄棒セットに登るシーンで横棒で細めに区切られたところに腕の力だけで横向きに入っていったのでアミノ式かと思った(世代バレする表現)

・試合後、泣いてる後輩を回収する音駒3年生。トラと福永くんを黒尾さんが、芝山ちゃんと犬岡くんを海さんが回収

 

 

 

5周年撮影イベントまとめ

 

カーテンコールで永田先生より「本日11月14日は演劇ハイキュー初演の初日からちょうど5周年です。スペシャルイベントを用意しておりますのでもうしばらくそのままお待ちください」の案内。一度キャストが全員ハケた後、日向影山コンビと黒尾研磨コンビだけが祝・5・周・年の4枚のパネルをそれぞれ裏返しで持って出てきて、感染予防対策とのことでキャストは発声せず影アナの進行でイベントが始まりました。

 

ウォーリーさんの「ここまで来られたのも僕たち送り手と受け手であるお客様の相互作用的なボールのラリーが繋がったからに他なく、そしてここまで運良くボールが落ちなかったことに、幸せ以外の言葉は見つかりません」というメッセージ代読の後、撮影タイムへ。

 

  

マチネ

 出てきてすぐに頌利先生がドヤ顔でドーン!と「祝」の文字をフライング披露してしまいアナウンスの方に「パネルは後で使います」と言われ、顔で「エ〜〜〜〜違う違う!俺のせいじゃない!出してって言ってたやん!!」みたいなことをジェスチャーで主張してて爆笑を誘いました。ところがその後撮影のためキャストがそのまま後ろを向くと結局客席に文字が見えてしまうことに気付き結局そのタイミングで全員披露。ちなみに撮影はマチネ・ソワレともに影アナの指示に合わせて烏野のオレンジと音駒の赤、両方揃えて撮りました。

 

キャストは声を出せなかったので頌利先生がジェスチャーでこうしようああしようと指示送ろうとしてたんだけど烏野2人が気づいてなくて指パチンで呼んだり、必死でジェスチャーで伝えてるんだけど伝わらなくて

 

頌利(俺!俺!みたいなジェスチャー

崇人「???(両手を出して何それ?みたいなポーズ)」

頌利「ンフッwwwだってさあ(小声)」

崇人「シー!」

 

  

 

ソワレ

今度は頌利先生を中心にバッチリ予習したらしくキャストがせーのでパネルを順番に見せようとしたらまたアナウンスとかぶってしまい噛み合わなくて笑いが起きる(笑)頌利先生持ってる。

撮影途中で影アナに「ところで永田さんの着ている孤爪研磨のユニフォームは5番です。背番号が見えるように撮影をお願いします」と謎の振りをされ、パネルの代わりに研磨を入れて5のパネルを頌利さんが持ってると「…これ55周年になるやん…(小声)」wwwww

  

赤名(研磨に指差すポーズします?と指差しながらアイコンタクト)

醍醐頌利(オッケー)(研磨に注目!のポーズ)

 

みたいな感じでジェスチャーで会話してたり、頌利先生は音駒色の撮影時に客席に振り向いて(ニャーのポーズね)と教えてくれたりほのぼの空間でした。

 

 

 

 個人的には11月15日が生観劇最終日だったのでここで色々と一区切りのつもりだったのですが、今後の動向によってはちょっとわからないなと思っています。でもゴリラなので無事再開予定とのお知らせを聞いてからはみんなが出来る限りのことをやり切れますようにという気持ちでいっぱいなのでわりと元気です。

 

誰も何も言えなかったタイミングで美慎くんが発してくれた「まだ」、ウォーリーさんの「ここまで運良くボールが落ちなかったことに、幸せ以外の言葉は見つかりません」。劇中の研磨くんの「バカ!!ボール!!まだ落ちてない!!」「終わらないでほしい」。幕を下ろす時、みんなが「はぁ~~~~面白かった!」と思えていますように。

 

あと「ゴミ捨て場の決戦!!!!!!!(フォントサイズ5億)」のラップ曲のシーンめっちゃ楽しいのでサントラ出たら踊り狂うオタクたち@東京体育館やりましょうね。知らんけど。

 

 

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