nooooooote

行きたい時に行きたい現場に行く永遠のにわかオタク。全次元の男子バレー関連、若手俳優、隣国アイドル、J事務所、スケートなどを鬼の形相で追っています。

頂の景色2・4/9、10大阪 ~ミスったって死なない~

 

 

数年間ハイステを本巣にしていた同志の皆様、終幕を迎える今日この頃いかがお過ごしでしょうか。スクロールバーが無駄に小さいハイパー長文観劇記録を書くのもこれでもう最後だなと思うと若干の寂しさを覚えつつあるオタクです。初日の配信を見た時点では完成度云々いろいろあって今作は書かないかなあと思っていたんですが、大阪で観劇していて色々印象の変わった部分や円盤本編には残らないだろうなと思った鴎台のいいところを中心に、やっぱり見たものを文字にして残しておきたいなと思ってキーボードを半ば殴る形でこれを書いています。相も変わらずひたすらに話が長いしネタバレしかしないのでもし万が一億が一読んでくださる方がいればご注意ください。あと筋トレ勢はお勧めの腹回り筋トレ教えてください。

 

 

 

頂の景色・2のはじまり

 

正直に、本当〜〜〜〜に正直に言うと初日に配信を見た時は冒頭部分について「『頂の景色』の冒頭をなぞりたいにしても長くない!?」とか「この時間で終章や狢坂パートをもっとやれたのでは?」の気持ちの方が大きかったですが「2人の主人公」を突き通した原作ラストを見ると、一幕と二幕の始まりをシンメトリー的にした作りは上手いなあと思いました。これで終章が別作品になっていてちゃんとビーチとVリーグ編をやってくれていたらめちゃくちゃ良かったな~!?と思うんですが、これについては別の記事で後々触れますが色々と事情もあるのかなとは思っています。

 

さて、最早あれがオープニングなのでは!?となる演劇ハイキューのテーマとマッピングでの過去ストーリー投影、わかっていても泣かされてしまうからずるいよな~~~という気持ちで見ているんですが、もっとずるいのは星海光来の登場シーン。投影される初代烏野から過去ストーリーが進んでいきゴミ捨て場の決戦までたどり着いたところに研磨の置いた鳥籠が投影され、その中に光来くんが現れてドン!ジャンプで時間軸が現在になるという演出にウワ~~~~~~!?になりました。諸々言いたいことはあったけどこれは天才だったと思う。結局手放しでほめたくなってしまう箇所に出会うのでハイステ観るのがやめられずここまで来たなあという気持ちにさせられました。悔しい!!!!

 

 

 

、その究竟に

 

百錬成鋼」の狢坂

12月、高校バレーのエースを推しがちなバレオタがしんどくなってしまうクソデカ感情キャラランキングベスト3に入るのではないかと思われる桐生八さんがついにステに登場が決まり、ずっとステ八さんに会いたいと思っていたオタクなので最初からめちゃくちゃ期待していました。ビジュアル公開の時点で”””圧倒的桐生八”””だったので最高~~~~~~!になって祝杯挙げた。正直完成度に難のあった初日の配信でも、「これはすごい」と手放しで褒めてしまったくらいには台詞回し・八百屋舞台の上で飛び回ってもすぐピタッと止まることのできる身のこなし・心配性な一面も強くなった悪球打ちのエースの一面も持ち合わせる表現力、全てに説得力がありました。

わたしは勝手に自分の中で八さんは松本国際の頃の柳田歩輝くんっぽい感じだなと思っていたんですが、ドスが効いていて、それでいて繊細で、仲間の鼓舞も忘れない、期待通りの八さんだったなあと思います。失点した時コートの中の仲間の方を振り向いて大声で鼓舞するところ、狢坂コートが客席側なので必然的にチームメイトの気持ちになれるのでめちゃくちゃ好きです。

 

織部くんの臼利くんが声・体形・顔の雰囲気どれもドンピシャぴったりフィットな臼利くんだった件についてはもう一度今作を記事にする機会があれば書きたい。自分の中で大満足して自己解決してしまったので。演劇でのオリジナル設定だけどピッタリすぎる横断幕に掲げた「百錬成鋼」についても一緒に。

 

 

 

梟谷について少しだけ

梟谷についてはラバくんの木兎さんで絶対に見たかった「世界が!!!俺に加勢している!!!」や「ただのエースになるよ」「今まで負けてもいい戦いはあった?」がちゃんと狢坂戦で見られたことに感謝です。尺の色々があるとはいえ梟対狢を隅っこでひっそり完結すなという文句だけは言っておきたいけれど、拓海くんの「シー」があまりにも罪で許しているので脚本演出及び上の方々は拓海くんに感謝したほうがいい。

その他いろいろ梟谷について言いたいことはありますがこれも次の機会に。八さんの中学時代の回想に投影する牛島若利のシルエットにちゃんとケンジアリタのスパイクを使っているところはとてもよろしかったです。

 

 

 

 

烏野の話をしてもいいですか

ネガティブな話は避けたかったこともあってあまり烏野に触れてこなかったところがあるんですが、飛翔からここまで結局全作見てこられたわけなので、自分が感じた変化や印象に残ったキャストについて残しておきたいと思います。なんだかどうしても変化について言及すると「ふーん、変わったね」みたいな大学デビューを嘲う謎の上から目線に聞こえそうなので、そんな意図は一切無いことだけはご承知おき頂けましたら誠に幸甚で感謝つかまつり候

 

 

名実ともに烏野ディフェンスの要

ゴミ捨て場あたりからあれ??なんかすごく良いのでは??と思い始めた山本涼介くんの月島くん。最初は長く演じていた人から代わったことで感じていた違和感だったのかな?耳が慣れたのかな?と思っていたんだけど、やっぱり声のトーンの使い分けがめちゃくちゃ上手くなってたんだなと今回観劇していて感じました。特に好きなのが「僕に聞かないでくれる?」とか「よくもまあ二回も言えたね」のあたり。めちゃくちゃ月島くんだな~と思っていたら、試合がヒートアップしてきた頃は声色に激しさを帯びるようになり、これだ~~~~!になりました。今思えば飛翔の時は一作通して全体的に強めの話し方だったゆえの違和感だったのかもしれない。ここにきて個人的にすごく好きな仕上がりだなあと思いました。

ラストの鬼気迫る「ブロックコート全体見て!!!サイドとの間開けないで!!!」は心にダイレクトに突き刺さってくるので思わず泣いてしまう。春高2021の予選だったか本選だったか、足を怪我してコートを出る選手がその瞬間までコートに残る選手に指示を出していた姿を思い出す(どこだっけ?大阪予選?)。月島くんの持つ"自分が要であることの自覚と責任"みたいなものを感じる、今作の好きなシーンの一つです。

 

 

 

君こそはいつも万全で

あんまり長々言うと薄っぺらくなりそうなので手短にしますが、武田先生が鎌苅健太でよかった、の一言です。このシーンだけで観劇の価値がありますと言い切れるくらいによかった。毎回丁寧に演じてくださったからこその説得力。飛翔の「遠きに行くは必ず邇きよりす」を彼が説いたからこそのこのシーン。絶対にケンケンさんの武田先生で見たかったのでここまで続けてきてくれて本当にありがたいし飛翔からここに至るまでずっと理想の武田先生でした。ありがとうございます。そのうちまたトチ狂ったパン屋のお兄さんに会えるのも楽しみにしています。

 

 

スガさんはいつもスガさん

一ノ瀬ヒュウくん、間違えました一ノ瀬竜くん演じるスガさんが「不動の昼神」を気に入るくだりで「うちにもいる!『〇〇の月島(〇〇は日替わり)』!」ってドヤ顔するシーンがあるんだけど、盛大にスベってしまっていたのでおお………と思っていたら「あれれ〜〜?スベってますよ〜〜〜〜?」と他の人に責任をぶん投げていたのでいや自分では………?となりその後の様子を見ていたら、ベンチで控え組の後輩に正座させられ反省してました。春高ラストシーンとのこの温度差である。代替わりしても途切れない菅原孝支のDNA、強い

 

 

 

バレーボール強豪校、鴎台

 

ステ鴎台、ビジュアルというか全体的な体格の良さも相まって期待以上に仕上がりがバレー部。集合とか円陣の時に白鳥沢以来の「高校バレー強豪校」の姿をめちゃくちゃ感じるしリアルな高校バレー選手として応援してしまう。この雰囲気ばかりはいくら練習してもハイステへの出演歴が長くても努力で出せるものではないなと感じているので、そういう意味で貴重なチームだなと思いました。演劇でより好きになるチームが出てくるのはハイステあるあるだと思うんだけど、個人的に鴎台もそれです。

初日の配信ではバタついているように見えたのでこれからかなあという印象だったのだけど、公演回数を少し重ねたからなのか生で見ることで印象が変わったのか、とにかく見ていて余裕のある強いチーム、という感じでした。そう見えた理由がどこかしらのディテールの充実だと思うので、どこだったのか見極めたい。

 

 

一番ウワ~~~~~~~!となったのは独自の円陣。全員で円になって手を繋いで、

 

諏訪さん「集中!」

(全員目を瞑ってゆっくり息を吐いて)(吸って)(吐いて)

諏訪さん「鴎台!」

全員「ッシャー!!!」

 

という今まで見たことのない、リアルにありそうな、かつ横断幕の「習慣は第二の天性なり」やアーロンマーフィー監督の教えともリンクするこだわりの円陣だなと感じたので一体誰のアイデアなのか・どう決まったのか是非詳しく話を聞きたい。こんな強そうな円陣、絶対他校真似したくなってるでしょ!?という気持ちで見てしまった。

 

なのに!!!!!!!鴎台!!!!!!!パンフにもYouTubeにも対談企画すら無いんですって!!!!!!!!!!おかしくありませんこと??????!!!!!ハイステくんしっかりしてください。大千秋楽までに、もしくはバクステに東京の陣の時みたいに各校のこだわり座談会っぽいものを入れてください。オタクが運営を呪う前に。

 

 

 

鴎台キャストの話 

 

オタク、狂う

観劇後の一連のツイートを見られた方はお察しかもしれませんが突然奇声を上げて昼神くんに狂い始めました。

 

 

 

高校バレーのオタクな同志に見てほしい!!!とめちゃくちゃに思ってしまったくらいには立ち姿にしてもやわらかい振る舞い一挙手一投足にしても体格にしても会場に絶対”いる”高校生バレーボーラーだったのでびっくりしてしまった。1、2年前の春高とかにいませんでしたか?武蔵野の森で絶対見かけたことある(ない)

表情が柔らかくて声のトーンはお上品で所作が細やかで、ああこういう穏やかで強くてメインで取り上げられる選手ではないけどめちゃくちゃ人気のある選手いるんだよなと思ってしまった*1。リアルにいなくてよかったです。いたら絶対に一眼持って応援に行っていたし3月発売の月バレに進路が載った時にバレーアカウントで「これからの道を応援しています」ツイートした後に鍵アカウントで病みツイート錬成する亡霊オタクになってた

 

特に誰にフォーカスするわけでもなく全体を見ながら観劇していたのに、気付いたら昼神くんフォーカスを始めてしまっていてちゃっかり今回も自分の思う”ハイステの楽しみ方”ができてしまったし、おかげで円盤に映らないかもしれないところを書いて残しておこうと思ったので本当に昼神くんと鴎台さまさまです。印象に残ったところのひとつに鴎台のバンチリードブロックが蔓だか木だかを表現するフォーメーションになるシーンがあって、全体で一度ギュッと縮こまるんだけどその瞬間昼神くんがスッと目を閉じて腕伸ばす瞬間またパッと開いてるのを見て、頭の先から爪の先どころか果てはまつ毛の先(???)まで全身で演技する人なのかなあと思って衝撃だった。

 

昼神くんだけでスペース裂きすぎなのでそろそろやめますが、あと一つだけ。 

二幕の中学時代の回想シーン、そこまでの昼神くんで聞いた声とは全然違う太くて重くて攻撃的な声だったのでヒェッ.........の気持ちだったし、本音を零して泣き出してしまったところの自然さには何度見ても思わず胸がぎゅっとなるようなリアルさで、それがあるからこその光来くんとの「「ミスったって死なない」」と笑顔での両手ハイタッチが“絶対に倒せない強さ”を感じさせるというトリプルコンボかましてくるのですごい。“高校No.1ブロッカー”のままバレー界を去るんだろうなあと思わされるステ昼神くん、とにかく好きです。

 

 

 

春高で見たことある、主将・諏訪さん

中の人は松本国際かどこかの選手から連れてこられた人ですか????1、2年前の春高、武蔵野の森で見かけたことある(2人目)諏訪さんいたもん!!!!!嘘じゃないもん!!!!!とメイの人格召喚させられてしまった。

 

体格良くて身のこなしが軽やかで落ち着きと安定感、縁の下の力持ちとはこのこと。こんな人が正セッターで、次の代の子は最初めちゃくちゃしんどいだろうなと思うほどの安定感の塊だったけど、次年度優勝してるのでちゃんと後釜も育ってたんだなあとか考えたりしました。

あと坊主の似合い方が尋常ではない。いやそこ!?と思われるかもしれないけどハイキューに坊主のキャラって色々いる中で、ハイステで見た人はみんな「キャラ」だったのに諏訪さんみたいに本物の「強いバレー部の坊主」を見たのはハイステ史上初めてだと思う、いやこの説明高校バレーのオタク以外にちゃんと伝わる!?(笑)自分の表現力のなさを恨む

 

光来くんがセッティングに回る時は必ずセッターの彼が土台になっていて(この関係性めちゃくちゃいい)、2人でアクロ組技からの光来くんを肩リフトする時にお互いの怪我除けにだと思うけどマウスガードを外していて、いつ外したか・付けたかもわからない職人技だったので気付いたときはいつ外したんですか!?どこに持ってたんですか!?と仰天してしまった。

円陣での振る舞いもどっしり構えた空気を醸し出すところも、春高でよく見る「本当に高校生ですか?」という落ち着きを持ったバレーボール強豪校の主将まんまでした。拍手。

それで結局どこ高の選手から連れてこられた人ですか?

 

 

星海光来の教えと鴎台の強さ

彼についてはもう飛翔の時に散々クソデカ感情を垂れ流しているので今更何か言うこともないかなあと思っていたんだけど、やっぱり好きなのでひとつ。昼神くんとの「別に死なねえ」のやりとり、原作だともっとドライな感じで「こうすれば?」くらいのテンションで言っているんだと思ってたんだけど、まるで言い聞かせるようにお前の筋肉は無くならない、バレーは腹一杯なのかもな、と寄り添ってくれる感じの話し方をする光来くんにマジか~~~~~~~~~(大の字)となりました。

自分は以前から「それは原作のキャラのテンションと違わないですか?」となる演技に関しては結構抵抗心を持ちがちなんだけど、この光来くんにはなぜか納得させられてしまったし、これがあるからこの後の昼神くんとの「「ミスったって死なない」」のハイタッチが活きてくるなあとしみじみしてしまう。昼神くんの項でも書きましたがこのハイタッチ見た瞬間「あ、これ多分倒せないな」と思うくらい一本太い芯の通った演技でした。

 

 

 

 

日替わりと天才・宮侑

 

今作である意味一番天才だなと思うのが、MSBY控え室の引き戸をスパーーーン!!!!と開けて現れるだけで笑いが取れる宮侑(松島勇之介)さん。恐らく笑いを狙って作られたわけではなさそうなんだけどジャストタイミングで入って来るのとキャラ勝ちしてるので現れるだけで笑いを誘うという偉業を成し遂げています。よかったね侑!!!ウケてますよ!!!!!

 

飛翔の「メシの時間終わる...」の件に続く日替わりセリフパートもあって、

 

谷地「さすが影山くん!」

宮侑「何がやねん!!こんなもん俺に比べたらなあ!持ち運び可能な通天閣みたいなもんや!!!!」

我々「どういうこと?????」

 

ちなみに大阪初日は「タコのないたこ焼きみたいなもんや!」でこの日のソワレは「ローラーのついてないスケートボードみたいなもんや!」でした。それはもうただの板

 

 

終盤のMSBYとアドラーズの絡みのシーンは大体宮侑オンステージって感じでそうそう!このいきなりトップギアでツッコミを入れまくる侑がハイステで見たかった~~~~~!の気持ちだし松島侑で見たかったシーンがいくつかは見られたのでなんとか納得しようと思えています、感謝~~~!色々アドリブな動きもあるしツッコミ疲れて倒れてたら木兎さんに上に乗っかられてサーフボードにされてしまったり好き勝手されているので早めにアランくんを派遣してあげてほしい。

 

 

 

 

 さて、ここまでで既に6500字を超えているので終章の部分や書きたすぎた音楽の件については次に記事にする機会に残そうと思います。話が長いのも大概にしてほしい。

 

正直終章部分はしっかりばっちりやってほしかったオタクなので、選手の少なさと尺が短いゆえの内容の薄さによる「明日の挑戦者」パートからの色々については殆ど消化できておらず書けることは少ない*2かもしれないけれど、それでもバレーボールのオタクとしては実際のVリーグの選手入場時と同じようにMSBYとアドラーズの選手に拍手できる入場シーンがあったりしたところはすごく嬉しかったです。試合会場に来た感・Vリーガーになった選手たちを実際に応援できる感が嬉しかったな〜!牛島佐久早がいないことだけはきっと一生悔やまれるのではと思ったりします。地縛霊候補の同志の方がいらっしゃったらご一報ください。

 

 

それでも見どころはたくさん見つけられたし、楽しめた部分がまだまだあるのでそのうちまたまとめたいと思います。それでは!まだまだ大変な状況が続きますが、宮侑さんが念願の尼崎公演を無事迎えられることを願って。

 

 

 

 

*1:個人的なイメージで言うと春高2020の頃の埼玉栄橋本岳人くんとか東山の楠本岳くん、雰囲気は春高2021予選・常翔学園の松野陸斗くん

*2:基本的に納得していないことや文句についてはあまり書かないでおこうと思っているので触れていないところについては大体があまり納得できていない、消化できないところだと思ってほしい