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行きたい時に行きたい現場に行く永遠のにわかオタク。全次元の男子バレー関連、若手俳優、隣国アイドル、J事務所、スケートなどを鬼の形相で追っています。

ゴミ捨て場の決戦・福岡11/28マチネ 〜まだ 死なないでよ〜

 

 

こんな状況なので今作は地方を跨がず大阪公演だけで我慢、なんて豪語していましたが大阪千秋楽日中止の知らせを受けてから思考をめぐらせること1時間、1公演だけ福岡のチケットを取りました。どうしてもちゃんと自分の中で区切りを付けておきたかったので許されたい。*1これが最後だと言われると今までどおり全国各地を一緒に回って少しでも長い時間見ていたい気持ちはあるけど、この状況で全地方をまわって公演が行えたことだけでもすごいことだし毎公演観るたび新しい発見のあるゴミ捨て場の決戦を複数回見られたことへの感謝の方が大きいのでその辺りは自分の中で勝手に満足しています。あとは東京凱旋公演が無事に行われるのを待つのみ。

 

さて、同じ西日本だし大して遠くないと勝手に思ってるけどマチネのみ直行直帰でも普通に朝早く出発で夜帰宅なのを考えると九州って遠いんだなと行く度に思う学習しない鳥頭オタクの生観劇記録、これで本当にラストです。今回はほとんど小ネタ的なものばかりで話は長くならないつもり、だと思っていたのにまた話が長くなってしまったので反省します。

 

 

 

音駒クエスト、進化

 

ここに来てさらに映像プラスする!?とびっくりしたんですが、二幕最初はゲームの音楽が鳴って音駒が登場するという始まり方だったのが、最初にゲームの電源を入れるカットが入り「ついにまほうつかいたちは まおうのいる最果ての地にたどり着いた!」みたいな文章が入ってスタートするようになっていてめちゃくちゃゲームっぽい~~!と思いました。レポとか見てないのでわからないけど宮城の時には既に足されてたのかな?

ゲーム画面になってからは右上にライフ×819、左上にHIGH SCOREが書かれてて最初はスコア気にしてなかったんだけどアオダイショウ倒した後から「村人Bも戦えます!」のところで「20170908」に変わっていて、これ進化の夏の初日じゃなかった!?と思ったらやっぱりカラスノーが現れるところで「20201031」になっていて、どうやら烏野と音駒が戦った作品公演の初日をなぞっているらしかったです。凝ってる。

20161028(烏野、復活!)→20170908(進化の夏)→20201031(ゴミ捨て場の決戦)でした。


なおアオダイショウのダンスタイムはすごい変な動きをした後に自分の尻尾を持って「これ!これ好いとー!好いとー!」みたいなこと言いながら倒されました(笑)尻尾がご自慢なんですかね。

この後遊びがちになってきた音駒3年(牧師とお坊さん?)の呪文は牧師夜久さんが「コクラ!!!(多分小倉)(会場が小倉にあるので)」でお坊海さんが「ファイナルファイヤーストリームブリザードサンダーマックス!」みたいなめちゃめちゃ長くて字余りな呪文でほんと音楽にギリギリ収まりきるくらいの長さでした。いや絶対正確には覚えられてないんだけどとりあえずファイヤーとブリザードとマックスが入ってたのは間違いないと思います。本役が真面目なもんで遊びたくもなるよね。

 

  

 

3セット目、最高のバレーとその音楽

 

3セット目、お互いの手の内を知り尽くした二校が力の限りぶつかり合うバレー。手の内を知り尽くしたはずなのに、次の瞬間にはお互いの最高を更新していく新しいバレー。5セットマッチのファイナルセットはお祭だとケンジアリタが言っていた件があったけどそれとはまた少し違ったお祭に見える、多幸感溢れるセットです。出会いからこの公式戦まで半年ちょっとしか経っていない中で、数度の合宿・練習試合を経て「こいつらが嫌いだ」と実力を認め合った烏野と音駒のすべてがぶつかり合うセットは、最初から最後まで音楽がケルト調っぽさがあり一貫して明るくて華やか。

 

セット開始時は壮大にバーン!と始まるのかと思ったら導入部分はピアノのみで静かに始まり、黒尾研磨のロータッチから全員が動き出し「さあ 最高のバレーボールをしよう」でゲームが始まる。ストリングス、ハーモニカ(かな?)が入ったりしてスピード感ある4/4拍子の明るくてドラマチックな曲にのせて烏野と音駒のこれまでの関係がまたなぞられていく。スピードを緩めることなくどんどんゲームが進み、「よまれた」「殺った」で音楽がふっと消える。

 

そして研磨の「たーのしー」、黒尾さんの「さあ 始めよう」から雰囲気がさらにがらっと変わり「楽しい」にウェイトが大きく傾きます。楽しそうに笑う研磨、まるでパレードみたいな8分の6 (8分の12?)拍子のジグのリズムで3セット目序盤よりもさらに多幸感いっぱいのシーン。ティンホイッスルの音が出てきたりしてよりケルト調っぽさが増す中、「オープン!」「「まだ死なないでよ!!!」」小さな巨人のテーマが入ってきてめちゃくちゃ壮大になる(この楽しい曲の途中にあれを組み込むのは天才の所業。自然すぎて3回目くらいまであのドン!ジャンプの曲だと気付かなかった)。

 

そして同じ音楽がピアノとグロッケン?でオルゴールのようになぞられ猫又監督と鳥養元監督の回想へ。試合風景はまるであの日の練習試合。ぴかぴかキラキラの夢の舞台でやる彼らの「最高のバレー」はいつも通り、体育館でただ必死にお互いの全てを出しつくすだけのことだったのだと思い知らされてじわじわ彼らのこれまでが染み渡る。研磨の手からボールが滑り落ちる最後の瞬間まで、音楽はずっと「楽しい」のまま。確かに春高は「数多の感情渦巻く場所」ではあったけど、このコートの中だけはいつもの烏野と音駒だけのものになる。良い。

 

和田さんがケルトアイリッシュ系の音楽を意識してたかはわからないけど、ケルト音楽は伝統的な物もそれと全く無関係の新しいものもあるという話があってゴミ捨て場の決戦にぴったりでは………となったし、3セット目の音楽に出てくるティンホイッスルやバグパイプっぽい音だけじゃなく鳥籠のハープやフルートもケルト音楽でよく使われるものだと今回初めて知りました。ただ和田さん結構たまたまです~ってことが多いので、いやたまたまの運命力すごいな……となるけどどこまでどうなのかは神(和田さん)のみぞ知る、です。

  

 

 

日替わりいろいろ

 

突然の悪口

月島「灰羽ってもっとチョロかったはずなのに」

菅原「いや突然の悪口」
(菅原・月島頭ぐるん一回転、のちサイドにはけてハイタッチパーン☆)

なかよし!(笑)



音駒二年生の気合入れと試合後

トラ「気合だ!(腹パンに戻ってた)」
福永「(ラップで)気合みなぎる俺たち音駒!しあ………試合………しあ………」
トラ「考えてからこい!!!」

試合後
トラ「けーんま!泣くなよ〜〜〜」
研磨「泣いてないよ」
トラ「な!福永!」
福永「ワ〜〜〜〜ン(泣)」

 

 

音駒三年生試合後
黒尾「さて…この背番号1誰がつけるかね」
夜久「誰だろうな」
大将「敗者側と書いてこっち側へようこそ!(両手ヒラヒラ)」


この後の一連のセリフの間、黒尾さんが横に座るだけじゃなく大将くんにぴとっとくっついて肩に頭乗っけてたらアクシデントなのか大将くんの肘が黒尾さんにヒットして黒尾さんがヴッ...と倒れ込みそのまま衝撃で坂からずり落ちてしまい、大将くんは慌てて離れて上手の方に逃げて


黒尾「大将くん!肘!肘!いてーよ!」
大将「(逃げながら)うるせー!!」

めずらしいドタバタ大将くんが見られたのちの


ミカ「もういいの?」
大将「もういいの!(中指たてて肘指差す)」
黒尾「アイツぜってー仕返ししてやっからな(エア肘打ち)」

 

めちゃめちゃ騒がしい音駒3年生の日替わりパートでした(笑)

音駒の後継問題に関してはめちゃくちゃ色々考えたいので別口で色々吐き出そうかなと思います。レシーブ、オポジット、常に日向の先を行く犬岡くんの最後の代表決定戦の事、気になるなあ。 

 

 

 

音駒の「強さ」の見せ方と烏野が勝つこと

 

音駒のパフォーマンス

なんか意味深っぽいサブタイトルに見えますが、大体音駒の鳥籠(ポール?スティック?鉄アレイ?(???))から大将くんの台詞・守備完成までの流れるような圧倒的パフォーマンス力がすごい話です。

まずは研磨が魔法の杖を持ってスーッと手を動かすとそれに合わせて日向の周りを動く音駒鳥籠、これもカウントで取ってるんだろうけど殆どのメンバーが研磨の動きは見えないしポールのパスもぴったり息を合わせて隣に受け渡す必要がある。多分音駒が涼しい顔してやっているのと音楽がここ一番で烏野のピンチ!怖い!って感じなのであんまり気付かないんだけどあの間隔しか空いてない中で確実にお互い当てずにポールを縦に横ににふり回すの普通に難しいしすごすぎるので永遠に見たいです。日向の位置に立ちたいオタク絶対いる(わたしです)

からのポール持つ人を半分にして残りのポール持ち組は両手で二本のポールを捌き、土台二人・手の平で持つタイプの難しいリエーフのリフト。

 

その流れからの2セット目17-18からのフロアダンスパフォーマンスがすごい。全員で動くんだけど全員ユニゾンで動くとどうしても重さが出るのにふわっふわに軽くて、19-19あたり(かな?記憶が曖昧)の縦一列から黒尾センターで1列ごとにカノン・シンメトリーに動いてユニゾンV字フォーメーションに広がるところの動きのそろい方、これもすごい。

そして真ん中から出てきた大将くんの「必要以上に守備を意識しすぎてしまうが故の、ミス」でニヤリと笑って西谷を指す、からの「これが守備の完成形だ」のフォーメーションダンス。鳥籠からここまでの息をつく暇も無いような流れるようなパフォーマンスがあまりにも圧倒的で、原作でリアルタイムで読んだときに「烏野どうやって倒すの!?!?」と感じたのを思い出して、バレーを使わずここまでチームの強さを表現できるのは「これぞハイステ」って感じだなあと思いました。だからこそ、この後の日向復活と烏野がセットを奪い返すシーンが映えるし、3セット目の楽しさに繋がる。

 

そして、烏野の勝利へ

何が言いたかったかというと、長年かけて築いてきた(というか初登場時からパフォーマンスでは一目置かれていたわけだけど)音駒のパフォーマンスとチーム力に今の烏野はどうやって勝つんだろうという声を公演前そこそこ見かけていたので、どう烏野の強さを見せるのかという疑問のひとつの答えかなあと思ったという話です。

 

以前の烏野が初登場の白鳥沢の強さを見せるためにめちゃくちゃ倒れこむ演技を増やしたという話があったので、自分もそういう「負けている」演出が必要になるのかなと思ったりしていたんですが、何度か観劇した限り答えは真逆で、音駒がこんなに強い!を見せることでその後の展開をより引き立てているのかなと自分の中では納得しました。もちろん倒れこんだりもしているんですけど。そしてそれに引っ張られて烏野の勢いも上がっていく。

 

こう言うと烏野にはパフォーマンス力が無いってのか?と思われそうでアレなんですが鐘ヶ江くん(地元でのお誕生日公演見れて嬉しかったです!おめでとう!)がアミノ式だって話(???)は前からしているし烏野のパフォーマンス力が上がった話も最強の挑戦者の時の記事に散々書いたので分かってもらえると思いたい。なんたってパフォーマンス特化で運動神経オバケなのがハイステ音駒というチームなので、どうやって烏野の勝利を見せるかなと思っていたわけです。でも実は多分あまりその必要はなくて、全力でぶつかりあった結果の汗、そしてあの結末なわけだからこれでよかったんだなと消化しました。

 

自分は白鳥沢の話を聞いたときは「そんなことしなくても白鳥沢は強く見えてたので大丈夫ですが!!!!!」とほ~~~~~んのちょっとムッとしてしまったりしたんですが、今思えばその「強く見えてた」の幾分かは絶対的に先代の烏野先輩の演技によるものだったんだなと今作を見て改めて消化している次第です。

 

あとやっぱり絶望的に話が長い。ここまで5千字

 

  

 

小ネタいろいろ


犬岡くんパワー全開すぎる話

GW練習試合の風景の回想で試合後旭さんとぶつかったあと「あ!」って感じで握手を求めに行きガツガツ寄っていくと大地さんが入ってきて止められたので大地さんともブンブン握手し、そこに来たスガさんもロックオンしてグイグイ行く犬岡くん。烏野3年生もタジタジの大型犬パワー。


セッター同士のやりとり

セッター出身の監督との試合前の研磨くんのやりとり。何か聞かれてふるふる横に首を振ったりうんうん頷いたりなかなかにリアル。セッター出身(そうじゃなくてもよくあるけど)の監督がセッターとコミュニケーション取ってるの、あるある


今回の羽捥ぐ研磨くん

大阪ではニコニコ翔陽に見せつけてたけど今回は羽捥いで真顔でじーっと顔見つめながらポイって感じでした。どっちにしろこわい

 

音駒二年生の作戦会議?

上の方で音駒2年生がこそこそ話してるな~と思ったらその後がトラのブロックフォローからの福永スパイクという流れがあったからっぽい。鳥頭なのでどこだったかちゃんと覚えていない


リエーフサーブ後の折りたたみ

サーブミス後、トラに責められてポールの向こうに隠れて折り畳み体育すわりになってしまったリエーフがめちゃめちゃコンパクトで笑った。細すぎてポールの裏に隠れるかと思った。その昔背の高いアイドルが前屈して体を二つに折り畳み「ガラケー」という一発芸をやったことを思い出した

 

永田研磨さん、どんどん味が出る

少しずつ言い方が変わってたり台詞の節々が冷静丁寧って感じでさらに洗練されてた感じがした回でした。ただ楽しんでるだけじゃない、内に秘めた色々がつまっていてすごくよかったです。心はハイキューの世界に没入しながら、頭は冷静に「めっっちゃ上手いな~~~~!?」と唸ってしまった。

 

アミノ式

「セット終盤 烏野の背中を掴んだ」の前のプレーの鐘ヶ江くんがアミノ式

 

坊主に手を合わせるトラ

練習試合後の海さんと田中さんの坊主コンビの出会いを演出したトラ、二人が握手する姿を見てそっと手を合わせて拝む。なんでwwwww

 

 

 

以上、長すぎるお気持ちだらけの観劇記録でした。あとはここまでつながったものをあと二週間、どうか誰も欠けることなく無事に行えることを祈るだけです。

最後まで「楽しい」が続きますように!そして一人でも多くの人にゴミ捨て場の決戦が届きますように!わたしの話が短くなりますように!!!!!!

 

 

 

 

おまけ

 

今年も春高すべての県予選が無事終わり代表が決定しました。日本一の激戦区と言われた京都府代表決定戦が今回もすごいのでぜひ!みて!

去年の春高日本一VS一昨年の春高日本一、あまりにレベルが高すぎて実況解説が2時間ずっと叫んでるし5セット目の14-14でついに「ファーーーwwww」言っててめっちゃ面白いしお互いの激しい攻防とポーカーフェイスの選手も目を潤ませるラスト。リアルな「お互いを知り尽くした因縁の2校の死闘」です。

 

sportsbull.jp

*1:はじまりの巨人の時点で最後かもしれないと既に腹は括っていたのだけど